幻夢戦記レダ TOHO animation STORE 特設サイト／TOHO animation STORE

Introduction Blu-ray Goods Story Character Cast&Staff

Introduction

OVA 黎明期の1985年に発表された本作。キャラクターデザイン・作画監督を務めた、いのまたむつみ（「宇宙皇子」「テイルズオブ」シリーズ）の描く魅力的なキャラクターは大きな話題となり、今なお人気の高いいのまた作品の代表作のひとつとなった。

監督は「ポケットモンスター」シリーズの湯山邦彦、音楽は「エヴァンゲリオン」シリーズの鷺巣詩郎。

そのほかに気鋭の若手アニメーターが多数参加したアニメーションのクオリティは高く評価され、OVA にも関わらず、のちに劇場公開もされるヒットを記録した。

迷い込んだ異次元世界で鎧姿になって戦う朝霧陽子のキャラクターは現在でも続く「戦う美少女」の元祖とも言われている。

この日本アニメーションの金字塔が、数々の豪華特典を収録した限定生産 BOX として初Blu-ray化！

≪Blu-rayで見る21世紀の『幻夢戦記レダ』≫
（中島紳介：「『幻夢戦記レダ』――OVAの黄金期を代表する新鮮な映像と音楽」より抜粋）

　80年代OVAの数々の魅力を詰め込んだ「幻夢戦記レダ」は、当時の常識を破る3万本の売り上げを記録。その年のうちに「吸血鬼ハンターD」と2本立てで劇場公開される好評ぶりだった。今回、初発売から30数年ぶりに21世紀のメディアであるBDでよみがえった作品には、また新たな見どころが満載だ。

　ビビッドでありながら抑えめの色彩設計、繊細な背景美術のディテールが隅々まで見えるなど映像のクリアさがアップしているのはもちろんだが、まず驚くのはサウンド面──音の粒立ちが格段に違う。「新世紀エヴァンゲリオン」「シン・ゴジラ」の鷺巣詩郎が担当した異世界の扉を開くピアノ曲、軽快な戦闘場面のBGMばかりでなく、動物の鳴き声やアクションシーンの効果音まで、ビデオテープの時代からはるかに進化した現在の視聴環境で再生した時、以前は聞こえなかったところまで響きが感じられるだろう。

　音と言えば「ドラゴンボール」のブルマ、「それいけ!!アンパンマン」のドキンちゃんなどで活躍した鶴ひろみの意志的なヒロイン像。「機動戦士ガンダム」のシャア役とも共通する池田秀一の情熱と狂気の表現。ヒーローから三枚目まで洋画吹替でも発揮された富山敬の芸達者ぶりと、物語のファンタジー性にリアルさを加えた声優陣の演技もより鮮明に伝わってくる。

　また、マニアックな見方をすれば、エアロバイクのチェイスシーンをはじめとして「スター・ウォーズ」「ルパン三世　カリオストロの城」「伝説巨神イデオン」といった名作の引用があちこちに散りばめられているので、それを探してみるのも楽しいだろう。懐かしい作品に再会する感動と同時に、刻を超えて、新作OVAと出会うような驚きと発見がきっとあるに違いない。